このページではdYdXの注文方法をまとめました。
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dYdXのの注文方法まとめ
dYdXで使える注文方法をそれぞれ紹介していきます。以下の目次からそれぞれの注文方法の解説へジャンプすることができます。
Limit(指値)
最も基本的な注文方法がLimit(指値)です。
ロング/ショートする数量を価格指定して注文します。
Post Only
また下の方にある「アドバンスと」をクリックしてメニューを開くとPostーOnlyを選択できるようになっています。
このPost-Onlyにチェックをすることで「テイカーとしての約定」を防ぐことができます。メイカーとテイカーは手数料が違います。(テイカーの方が高い)
指値で現在価格ギリギリを注文すると、変動して板をテイクしてしまう・・・という事態を防げるのがPost-Onlyです。
メイカー/テイカーについて
Post-Onlyをチェックしておくと、メイカーとしての取引が可能と覚えておきましょう。どの取引所を利用する場合にもメイカー手数料の方が安い場合が多いです。
Market(成行)
Market(成行)は即座に注文が成立する方法です。dYdXでは4つの方法で注文を入力できます。
特にレバレッジ倍数から自動で注文数量を決定してくれる機能は便利なので、おすすめです。またMarket(成行)は注文が即座に約定するので必然的にテイカー手数料が課されます。
Stop Limit(逆指値)
Stop Limitはトリガー価格になったら指値を出す注文です。
通常の注文と違い「トリガー価格」を入力します。トリガーとは引き金の意味で、その価格になったら注文を発動させるという意味合いになります。
ただし、指値注文なので必ず損切りに使えるとは限らないで注意です。
例えば1000ドルを下回ったら即座にロングポジションを手仕舞いたいとして
- トリガー価格:1,000ドル
- 指値価格:1,000ドル
このように注文をしたとして、もし1,000ドルを下回って再び1,000ドルに価格が戻らなかった場合自分の注文が成立することはありません。
Stop Market(ストップロス)
Stop Marketはストップロス(損切り)として使います。この価格になったら(トリガー価格)この数量を注文する、という使い方をします。
逆指値メニューからStop Marketを選択することで使えます。
成行注文ですので、金額とトリガー価格のみを入力します。
ロング注文する場合にはトリガー価格が現在価格より上回っている、ショートの場合は下回っている必要があります。
- この価格を下回ったら成行でロングを損切り
- この持ち合いをブレイクしたら成行でロングする(現在価格より上の価格)
- この抵抗線を下抜けたら成行でショートする(現在価格より下の価格)
主に損切りの用途として使われることの多い注文です。
Trailing Stop(トレイリングストップ)
Trailing Stop(トレイリングストップ)は通称TSと呼ばれる少し特殊な注文です。「トレイリング=追いかける」と理解するとわかりやすいです。
注文する時には、TSの割合と数量を入力します。
- ロング/ショートポジションを持つ
- 現在価格からトレーリング割合(%)を設定する
- 以降は価格が高値、安値更新されるたびにその価格xトレーリング割合(%)の位置にストップが移動する(追いかける)
実例
- 200ドルで1ETH分をロングをした
→その後220ドルに値上がりして含み益に - トレーリング割合10%を入力して売り注文
→220ドルから10%下がった198ドルに達すると即座に売りが発動 - その後、さらに高値を更新して240ドルになった
→トレーリング割合10%なので216ドルになると売りが発動する、先ほどの198ドルからストップ価格が切り上げられている
このようにロングをしている場合、高値の更新に合わせてストップが切り上がるのがトレイリングです。(ショートの場合は反対です)
- 保有ポジションの利益を伸ばす
- 価格を追いかけながらストップを置きたいとき
Take Profit Limit(利益確定指値)
利益を確定させるトリガー価格を設定する注文方法です。
例えばロングポジションを保有してた場合に、この価格以上になったら利益確定指値をおきたいというような場合に使います。
Take Profit Market(利益確定成行)
利益を確定させるトリガー価格を設定する注文方法です。
例えばロングポジションを保有してた場合にこの価格以上になったら即座に利益確定したいというような場合に使います。
Reduce Only(減少注文)
ReduceOnly(リデュースオンリー)はポジションの減少に限定した注文です。
簡単に言うと「保有しているポジションを減らす」ことに限定した機能です。つまりポジションがないままリディユースオンリーで注文しても何も成立しません。
例えば1,000ドルで1ETHをロングしたとします。
- 利確ポイントとして1200ドルに指値で売り注文をセット
- その後ETHは1100ドルまで上昇
- あなたは成行の売り注文でロングを手仕舞し100ドル幅の利益を手にしました
- しかし1.の最初の指値で売り注文を入れたままなのを忘れてしまいました
- 取引を手仕舞いした後もETHは1300ドルまで上昇
- あなたは1200ドルのショートポジションを保有しており100ドルの含み損となっています
ログインしたら「見覚えのないポジションがあって損失を出している・・・」という注文の消し忘れによる思わぬケースが多々あります。
この時、最初の売り注文をReduce Onlyに設定しておけば売り注文は成立しません(減らすべきポジションがないので)
このように思わぬリスクを取らないようにする大事な設定ですので利食いポジションを設定するときには基本的にチェックを入れることをオススメします。